

その防災用品は使えますか?

災害に備え、備蓄品や防災セットの準備への意識が高まる一方、
実際、「役に立たなかった」「使い方が分からなかった」という声が多く聞かれます。
「いざ」という時に使えなければ備えた意味がありません。
この機会に身の回りの道具について見直し、日頃から楽しみの中で防災スキルを高めましょう。
防災さんぽ
(ウォーキング)
レベル ★★☆☆☆
# 職場から自宅までの距離
# 自宅や避難場所までのルート
# 自分の体力
交通機関が止まった状況を想定し、家族で決めた避難場所へ徒歩で歩いてみて下さい。ハザードマップを片手に、ルート中の公園・公衆電話・公衆トイレ・自動販売機・病院や警察等のポイントを確認しましょう。自分の体力を知るために、どれだけの荷物を持ってどの程度の距離が歩けるのか、試しておくと安心です。また、出来ればご家族と一緒に歩いてみて下さい。いざと言う時に離れ離れになってしまわない為にも、避難場所やそこまでのルートを、家族と共有しておく事はとても大切です。
防災キャンプ
レベル ★★★☆☆
# 飲み水含まず1日1人何リットル必要?
# おいしい保存食さがし
# ギアの使い方
# テントの張り方
例えば水。実際に防災キャンプを経験した方の声を聞くと、「えっ!こんなに水って使ってる!?」と驚かれるほど、日常での水の使用量は多いものです。生活の中で一日当たりの水の使用量を知っておくことは、防災計画を考える上でも大きく役にたちます。その他にも、火の着け方や水を使わない後片付け、思わぬ濡れに繋がる結露対策など!防災キャンプは、楽しく防災を学べるだけではなく、日常の中でも使える多くのスキルを持ち帰ることができます。
防災登山
レベル ★★★★☆
# 1人分の荷物の選定
# 着替えの使い分け
# 保温ボトルは本当に温度保てるの?
例えば、バックパックでのパッキング。食事や睡眠は勿論、お天気や排泄まで、山では全てのシチュエーションに備えて準備しなければなりません。しかし、背負える荷物の量には限りがあるため、持って行く物の優先順位や食料計画等も登山を通じて身に付ける事ができます。また、登山が楽しくなっていくうちにいつの間にか体力がつき、疲れない歩き方など多くの役に立つ技術も得る事が出来ます。防災力を高めるにために、登山はとてもおススメのアクティビティなのです。
ペットと防災
レベル ★☆☆☆☆
# インテリアに馴染むペットアイテム
# お気に入りのおもちゃ
慣れない環境でペットが弱ってしまう事も多くあります。万が一に備え、ペットと一緒に避難する練習や、避難場所に「出来るだけいつものくつろげる場所」に近い状況を用意してあげる準備をしておくことが、飼い主として大切になります。

災害時には「いつもの当たり前」が、突如として停まってしまうものです。
高層ビルのエレベーター停止、いつも使っている交通機関の混乱によるマヒ、大渋滞で車が使えない…etc。
平時と比較し、ご自宅や目的地に対して、自らの足で動かなければならない状況が増えます。
「機動性」の観点で身の回りにある道具を見直すことをおすすめします。

日常生活になくてはならない電気・水道・ガス。
中でも困るのが水道です。飲み水はもちろん、トイレやお風呂、歯磨き、洗濯など意外と水を必要とする機会が
多くあります。次に電気、暗くて困る以上に、冷蔵庫も使えず、さらにスマホの充電切れは現代社会では一大事です。
ガスは復旧順も一番遅いためお湯が出る生活に戻ったときは感激するほどです。
「ライフライン」の観点で身の回りにある道具を見直すことをおすすめします。

避難の際、いつもと異なる環境で長時間過ごさなければなりません。
避難所生活では何気ない行動でも感じるストレスをなるべく軽減していきましょう。
「ストレス軽減」の観点で身の回りにある道具を見直すことをおすすめします。

ボランティア
瓦礫の撤去や救援物資の運搬、被災地の方々の食事の支援など…毎日の生活以外にも、
復興までには乗り越えなければならない壁が数多くあります。
出来る範囲でもボランティアに参加する事で、被災地の皆さんの助けになるだけでなく、自分自身の心構えや準備にもとても大きなプラスになります。
無計画に赴くことはかえって現地に迷惑をかける場合があるため、行政の窓口に助言を仰ぐなどして、是非計画的にボランティア活動に参加してみて下さい。
「自給自足」の観点で身の回りにある道具を見直すことをおすすめします。
