キャンプQ&A燻製編(3)熱燻と温燻の違いって?
2020.10.28
こんにちは。今回は『キャンプQ&A』燻製編の第3回です!
前回ご紹介した「スモークチップ」と「スモークウッド」の違いからの、今回はいよいよ実践編!
「熱燻(ねつくん)」と「温燻(おんくん)」について、ご紹介いたします。
「熱燻」-ねつくん-
スモーカー内部の温度は80℃~140℃と高温で、30分~2時間ほどで仕上げます。
燻すと同時に食材に熱を加えるため、これを「熱燻(ねつくん)」と言います。
熱燻はスモーカー内部を高温にする必要があり、熱源を使う「スモークチップ」を用いての燻製に向いています。
乾燥にかける時間が短い分、食材には水分が多く残り仕上がりはジューシー。
しかし、燻製の特長である保存はほとんど効かないので、作ったものはその日のうちに食べてしまいましょう。
「温燻」-おんくん-
スモーカー内部の温度は30℃~80℃程に保ち、2時間~6時間ほどかけてゆっくり燻します。
これを「温燻(おんくん)」といいます。
スモークチーズや練り物の燻製に適していますが、火を通す必要のある食材や、厚みのある食材は芯まで火が通らないので、完成後に調理する必要があります。
(「チップ」でも、熱が伝わらないよう食材との間隔を十分に取れば温燻に使うことができます。)
温燻は比較的失敗の少ない手法で、初心者にもオススメです。また熱燻よりも時間をかけてじっくり燻すため、キャンプなどのんびりと時間のあるシチュエーションに向いています。
食材を十分に乾燥させるだけの熱量は伴わないので、保存期間は冷蔵庫でせいぜい4~5日といったところです。
おわりに
キャンプQ&A燻製編(1)燻煙材はどう選ぶ?
キャンプQ&A燻製編(2)チップとウッド、どう選ぶ?
キャンプQ&A燻製編(3)熱燻と温燻の違いって?
以上3回にわたり燻製について書いてきましたが、いかがでしたでしょうか?
といっても、今回お話ししたのは燻製の序の口の部分。
燻煙材の使い分けや燻し方はもちろん、意外な食材が燻製にマッチしたりと燻製の世界は広大です。
いろんなものを試して独自の楽しみ方を見つけてください!